2010年10月28日木曜日

妖精


人が沢山いるのには理由がある。
楽しかったり、美味しかったり、奇麗だったり
とにかく良い思いの出来る所には人が集まる。
山は楽しい。空気も美味しい。景色もきれいだ。
だから人が集まる。
でも、女子トイレがすごい事になっていた。
"何待ち?"
女の人は何かと大変だ。
昔、カナダのレインフォレストのカルマナでキャンプした時は
違う意味で大変だった。
ナナイモをレンタカーで出発して8時間だか10時間だか12時間だか
とにかく長いドライブの末カルマナのキャンプ場に着いた。
広大な原生林にキャンパーは自分たち4人だけ。
見た事の無い塔の様な物があり何かと訪ねたら食料の熊よけだそうだ。
鉄の柱の先端からいくつもフック付きのワイヤーが出ていて、
それに食料の入った袋を引っ掛けて上の方にぶら下げるのだ。
そう言えば林道に入ってから熊の親子を見かけた。
どうやらカルマナでは新聞配達のおじさん並に熊がそこら辺にいるらしい。
何ともいいニュースだ・・・
ここで一つアドバイスだが、もしレインフォレストでキャンプをする事があればBBQは止めておいた方が良い。
雨と寒さのせいで肉が焼けないのだ。カップ麺をお進めする。
夜の暗さも初体験だった。
暗いのでは無く黒いのだ。
100メートル程離れたトイレに黒闇の中行くのはちょっとしたアドベンチャーだ。
それに比べれば高尾山のトイレはただ込んでいるだけで天国だ。
熊もいないし。
いろいろ大変だったが、カルマナに行って良かったと思う。
日常ではあり得ない経験が出来たし、妖精にも遇えた。
幅4メートル程の木が転がっている森はそう無い。
妖精がいても不思議じゃない。
『世の中には、シャッターを押すだけでいい写真が撮れる場所がある』

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