2011年3月27日日曜日

寝顔

火の無いところに煙は立たない。
煙が立たない火もある。
僕は、この二つは真実だと思っている。
先日紹介した「原発がどんなものか知ってほしい」には幾多の反論があるのも知っているし、矛盾だったり誇張があるのも知っている。
著者が本人でないのも知っている。
だからと言ってこれがデタラメだとは思わない。
この煙の元には紛れも無く燃えさかる炎があるからだ。
事実、今回の震災で原発が爆発し、僕たちは放射能の危機に晒されている。
これを読んだ時に巧いなと思った。
実に自然に原発反対の立場から原発がほぼ安全だというところに持っていっている。
かなりの文才だ。
電気が無ければ困るのは分かっている。
電車が走らなければ困るのも分かっている。
エネルギーは大事だ。
でも、愛する我が子を死の灰が降る世界に残しては行けない。
そんな世界ならむしろ電気の無い世界を選ぶ。
電気はお金を生む。
だから皆そこにすがる。
何の為のお金なのか?
何の為の便利さなのか?
何の為の命か?
子供の寝顔を観てもう一度考えてみる。

『前と撮り方は同じ、陰影で攻める』

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